「薬物治療」は治療の中心

2009年12月04日

前立腺肥大症の治療法には大きく分けて「薬物療法」「手術」があります。この中でも手術もいろいろなものがあり体への負担が少ない手術から開腹手術までさまざまです。治療法も症状が軽ければ「経過観察」の場合もあります。そんな中で「薬物治療」は治療の中心となるものです。前立腺肥大症と診断されて、治療を開始する場合、まずは症状を薬で抑えることからはじめます。前立腺肥大症と診断された人の中で一番この治療法が使われています。ただし、薬物治療が適用されるのは症状が軽度、あるいは中程度の人です。手術が必要な重度の人もまずは薬物治療で対処療法を行う場合が多いです。薬物療法で使われる薬は「α1遮断薬」、「抗男性ホルモン薬」「漢方薬」「その他の薬」があります。「α遮断薬」は第一選択薬です。ハルナール、ユリーフ、フリバスなどの名前の薬です。前立腺付近の筋肉を弛緩させて尿道への圧迫を取り除いて尿を出やすくします。前立腺を小さくするのではなく閉塞を緩和する薬です。1日1~2回服用します。「抗男性ホルモン薬」は前立腺の男性ホルモンの作用を抑える薬です。前立腺肥大症には男性ホルモンが関係しているといわれているので前立腺を縮小すれば排尿をスムーズにします。パーセリン、プロスタールなどです。その他漢方薬の八味地黄丸、抗コリン剤などもあります。

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Posted by リクウ at 12:26 │前立腺肥大症の治療方法