自分が選んだ先生は「名医だ」と信じて、治療を受ける

2009年11月17日

前立腺がんの治療を得意とする「名医」と呼ばれる先生がいます。「前立腺がんの名医」と呼ばれる先生に、治療を受けられると安心ですよね。ただ、お医者さん選びの際には注意点もあります。まず、どんなに名医といわれる先生でも、がんのステージが進んでいたり、他に病気にかかっていたりして、前立腺がんを治癒させることができない、というケースもあるという覚悟は、必要であるということです。また、患者さんたちの情報交換ができるウェブサイトなどもありますが、そうしたところで「名医」と呼ばれるのは「患者さんの主観を通してのものだ」という認識が、必要です。患者さんは「自分を治してくれた人」を「名医」と考える傾向があります。しかし、先にも書いたように、どんなにすぐれた医療技術を持っていても、患者さんのがんが進行していて、どうにもならない、という場合もあります。また、人格的にはあまり尊敬できない人でも、がんの治療には優れた手腕を発揮するという先生もいます。こうした様々な要素を考え合わせたうえで、お医者さんを選ぶことが大事です。そして、自分が選んだ先生は「名医だ」と信じて、治療を受けることにしましょう。セカンドオピニオンなどを求めたいと考える人もいるでしょうが、あまりにもたくさんの意見を聞きすぎると、混乱するという場合もあります。冷静になりましょう。  


Posted by リクウ at 19:26前立腺がんの治療方法

前立腺がんは早期発見ができれば根治できます

2009年11月15日

前立腺がんは、治療をすることによって、治癒させられることが多いがんです。それは、前立腺がんは一般的に進行が遅いためです。前立腺がんの治療には、ホルモン療法、外科手術、放射線療法、化学療法などがあります。どの治療法を選択するかは、がんがどの程度進行しているかによります。「まだ転移が起こっていない」という場合で、PSA値が比較的低めを推移している場合には、外科手術(根治的前立腺摘除術)もしくは放射線療法がとられることが多く、根治させることができる可能性も高いです。また、高齢者で手術に耐えられる体力が無いとか、転移が起こっている、あるいは、転移が証明できないまでも、転移が起こっている可能性が高い、という場合には、ホルモン療法が選択され、エストロゲン製剤、アンドロゲン拮抗剤、LH-RH拮抗剤などが投与されます。また、場合によっては精巣摘出手術が併用されることもあります。前立腺がんは、他の癌に比べると予後がよく、進行する速度も遅いです。早期に発見することができれば、根治させることができます。前立腺がんは、50歳以降に発症する場合が圧倒的に多く、45歳以下で前立腺がんにかかる場合は、家族性のもの以外は稀であるとされています。好発年齢に達した方は、積極的に健康診断を受けるようにしましょう。  


Posted by リクウ at 11:26前立腺がんの治療方法

ホルモン療法、外科手術、放射線療法、化学療法

2009年11月13日

前立腺がんは、治療をすることによって、治癒させられることが多いがんです。それは、前立腺がんは一般的に進行が遅いためです。前立腺がんの治療には、ホルモン療法、外科手術、放射線療法、化学療法などがあります。どの治療法を選択するかは、がんがどの程度進行しているかによります。「まだ転移が起こっていない」という場合で、PSA値が比較的低めを推移している場合には、外科手術(根治的前立腺摘除術)もしくは放射線療法がとられることが多く、根治させることができる可能性も高いです。また、骨転移をしている場合で、転移部分に痛みがみられる場合には、痛みを改善するために、痛む部位に放射線照射を行うこともあります。前立腺がんが、どの程度進行しているかということについて、用いられる分類法は、「グリーソン分類(グリーソン・スコア)」「病期分類(TNM分類)」などがあります。病期分類は他のがんにも用いられる分類法ですが、グリーソン・スコアは、前立腺がん特有の組織異型度分類法です。前立腺がんの治療方針の決定には、がんが前立腺内にだけにとどまっているか、あるいは周囲の臓器に、浸潤・転移しているか、ということが、大きく関わってきます。そのため、それらの状態をできるだけ正確に状況を把握するために、これらの分類方法が用いられます。  


Posted by リクウ at 20:01前立腺がんの治療方法

手術には、前立腺全摘除術と精巣除去術(除睾術)があります

2009年11月11日

前立腺がんの転移が進んでいない場合に、手術療法を行って根治させることができることもあります。手術には、前立腺全摘除術と精巣除去術(除睾術)があります。前立腺全摘除術は、前立腺、精嚢、リンパ節を全てとってしまいます。精巣除去術は精巣(睾丸)を取って、体内でつくられる男性ホルモンをなくす、という方法です。つまり精巣除去術は内分泌療法の一種です。手術療法による根治が期待されるのは、ステージBくらいまでとされています。また、前立腺がんが広がっている患者さんには、まずホルモン療法でがんを小さくしてから、手術療法が行なわれる場合もあります。手術療法に伴って起こり得る出来事として、尿道括約筋が傷つけられたり、勃起に関係のある神経を傷つけるといったことが、あります。このため、尿漏れや勃起障害(ED)などが起こることは、有り得ます。また、なんといっても手術は全身麻酔で約五、六時間かかる、という大きな手術となります。そのため、体力のある患者さんにしかできませんし、約4週間の入院も必要です。50代の男性の方は、社会的な地位も築かれている場合が多くて、長期の休職・休業に不安を感じる方も、いるかもしれませんね。しかし、生命が危機にさらされているということを、よく考える必要がありますね。  


Posted by リクウ at 12:17前立腺がんの治療方法