前立腺肥大症の疑いがあったときは、詳しい検査が必要

2009年11月25日

前立腺肥大症の疑いがあった場合は詳しく検査をします。前立腺の検査ではまずがんではないかどうかから調べることになります。がんでない場合は次に前立腺肥大症を疑い、大きさはどのくらいまで肥大しているのか、尿道や膀胱に影響がでていないかを調べます。まずは問診です。問診では以前尿路感染症や糖尿病といった尿トラブルを起こす可能性のある病気にかかっていないか調べます。服用している薬があればその作用で尿トラブルがおきていないか確認します。次に尿トラブル尿検査と血液検査です。この2つの検査では全身状態や腎臓の状態、尿路の状態がわかります。血液検査では腫瘍マーカーとしてPSA(前立腺特異抗原)とクレアチニンを測定します。さらに大事な検査は直腸内指診です。医師が肛門から指を直腸に挿入して直腸の壁越しに前立腺に触れます。これで前立腺肥大症にあたるほど前立腺が肥大しているか、硬さや表面の状態がわかります。尿流検査も行います。センサーがついた検査用の便器に排尿して排尿量、最大尿流率、平均尿流率、排尿時間などを調べます。排尿の状態を平均値と比較することで、前立腺肥大症かどうか診断できます。さらに必要に応じて画像検査も行います。尿道口から造影剤を入れてX線写真を撮る方法、あるいは全体像をみるために超音波検査もあります。がんの疑いがあればCTやMRIで詳しく画像検査をし、内視鏡検査では膀胱や尿道の異常もみます。

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Posted by リクウ at 12:18 │前立腺肥大症の基礎知識